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子どもが英語を学ぶのに効果的な「コンテンツ学習」とは

目次;

1.はじめに

2.コンテンツ学習とは

3.コンテンツ学習のメリットとデメリット

4.コンテンツ学習を使い、効果的な英語学習をするには?

5.コンテンツ学習の上手な取り入れ方

6.まとめ

 

1.はじめに

コンテンツ学習とは、「文法」よりも「会話」や「内容」に重点を置く勉強法です。

アルファベットを書き、単語を覚え、文法を学ぶ。

これは、日本ではスタンダード英語勉強法ですが、「文法を学ぶ」ことは、低年齢のお子さんには難しく感じてしまうことも多いですよね。

学校や塾で、「これが、動詞。形容詞は名詞に掛かる。」なんて言われても、ポカンとしてしまう子どもが出てきてしまいます。

そこで、注目されるのが「コンテンツ学習」なのです。

 

2.コンテンツ学習とは

実は、みなさんは、意外と身近にコンテンツ学習をしています。

例えば、外国の映画を字幕なしで見たり、洋楽を聴いて意味を理解したりすることは、コンテンツ学習に当たります。

英語教育において、コンテンツ学習とは、英語を外国語と捉えず、コミュニケーションの道具として考え、ある内容(コンテンツ)や教科を学んで行く方法です。

コンテンツ学習は、英語では、Content-Based Instruction (CBI)と呼ばれます。

近年、米国では第二カ国語を教える学校の場で、このコンテンツ学習の手法が取り入れられていることがあります。

例えば、英語で算数を説明してもらい、英語で考え、英語で問題を解いていく、など。

ここでは、コンテンツ=算数ですが、もちろん算数以外でも何でも良くて、音楽・芸術・科学・算数・体育などでも出来ます。

コンテンツ学習では、英語ですべて話され、文法順序を考えることなく、自分の知っている単語で意思疎通を取ることが重要です。

初めは、単語や簡単なフレーズのみで相手とコミュニケーションを取ることになりますが、だんだん、文法(英語の規則)を少しずつ自然に身につけていけるようになります。

そして、少しずつですが、正しい文法で話すことができるようになってくるのです。

普段慣れない英語で、内容を理解するのですから、100%の理解力は得られないかもしれません。

でも、時間をかけて勉強していくと、自然と内容(教科)も理解し、合わせて単語や文法力も身につけていくことができます。

外国に赴任した家庭のお子さんが、文法を理解している大人よりも早く英語力を身につけられるのは、文法にとらわれず、自分の言いたいことを、知っている単語を総動員させて相手に伝えようとするからです。

 

3.コンテンツ学習のメリットとデメリット

コンテンツ学習は、今まで苦手だと思っていた文法を飛び越え、自然に英語を身につける手法です。

そのため、「動詞・名詞」などの文法用語を使った学習では、理解が難しかった子供たちには、向いている学習方法と言えるでしょう。

まだ、日本語の語彙数も少ない子供たちが、コンテンツ学習によって、自然と物事を日本語と英語で憶えることができれば、良いですよね。

英語だけに執着せず、他の内容(例えば、算数や科学)などを英語で学ぶことによって、他の分野の知識も広がります。

ですが、反面、英語とコンテンツ(教科)を一緒に勉強するということは、「二重苦になる」という見方もあります。

例えば、英語が苦手な子供や、そのコンテンツが好きではない(例えば算数が嫌い)な子供にとっては、勉強が苦になります。

コンテンツ=算数を理解し、覚えていかなくてはならないことに加え、英語を完全に理解していない子供たちには、「内容も英語もどっちつかず」ということになってしまうからです。

このとき、

「英語で言われていることが理解できないのか?」

それとも、

「内容がわからないのか?」

これは、もしかしたら学習している子供自身でも、分かりづらいことかもしれません。

このように、コンテンツ学習にはメリットとデメリットがあります。

では、コンテンツ学習はどんなときに、その学習効果を発揮するのでしょうか。

 

4.コンテンツ学習を使い、効果的な英語学習をするには?

コンテンツ学習は、英語の基礎を築くために、幼稚園や小学生くらいから始めるのが理想ですが、もちろん大人であってもコンテンツ学習を使って効果的に英語を学習することは可能です。

コンテンツ学習は、「英語」と「コンテンツ=勉強したいと思う内容」に興味があれば、だれでも効果的に学ぶことができます。

ただし、この学習方法は短期間に成果が出るものではなく、長期的に取り組んでいくことによってその効果を発揮するものになっています。

なぜか。それは、コンテンツ学習では徐々に英語の基礎を固めていくためです。

コンテンツ=内容を理解しながら、英語の発音・単語・意味などを理解していくには、一定の時間がかかります。

もう1点注意点があり、英語学習をコンテンツ学習「だけ」に頼るのは、あまり良くありません。

たまに文法的がおかしい表現があっても、その間違いに気づく機会があまりないからです。

きちんとした英語力を身につけるには、ある程度、コンテンツ学習で英語の読解力・会話ができるようになったら、文法も学び、言葉をきれいにしていくと良いです。

そうすることで、より丁寧で複雑な英語を書いたり、話せるようになり、完全な英語へと近づくことができます。

 

5.コンテンツ学習の上手な取り入れ方

コンテンツ学習は、算数や科学などの内容をよく理解している先生から、英語で学ぶ学習です。

米国では、イマージョン教育の際によく使われています。

もしも具体的に、自分でも試してみたい!と思うのであれば、まずは英会話の教師に相談してみて、授業内容を提案してみるのもひとつの手ですね。

「内容」については難しく考えず、例えば、「アメリカン・フットボール」に興味があるのなら、そのルールについて詳しく説明してもらう。あるいは、プロ選手や上達方法などについて英語で学ぶと良いです。

低年齢のお子さんであれば、人気絵本作家、ドクター・スースシリーズの本などを読んでもらい、ストーリーの内容について細かいところまで説明してもらうと、本がもっと面白くなります。

 

6.まとめ

コンテンツ学習は、英語を楽しく勉強する方法と考えて、積極的に自分の興味のある内容を選んで学んでいくと効果があります。

無理やり勉強を「させられている」という感覚をなくし、英語で聞き、英語で考え、そして、英語で答えることによって、実践で英語力が身につき、自然な英語がマスターできます。

当情報サイトの運営元、スモールワールド・オンライン英会話にも、バラエティ豊かで面白いレッスンタイトルが数多くあります。

英会話のレッスンのときにも、ご自身の興味がある分野をチェックして、コンテンツ学習を試してみてください!

 

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小宮山好美

短大・英文学科を卒業。渡米し、心理学科を卒業。米国の国際機関に就職し、カナダのオンライン大学院で教育工学科を卒業。後に、米国で日本語教師に。出産・育児を得て、数年前から米バージニア州の臨時小学校の教師、今に至る。二人の息子は、小学校からスペイン語・英語のイマージョン教育、土曜日は日本語学校。共に野球少年。

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