コロナによる休校と、子どものことを考えない「教育取戻し」論

 

今日は「英語教育」からは少し離れて、新型コロナ感染拡大に伴う学校教育について、少しだけ思うところがあり、シェアさせてください。

 

目次;

1.学校は勉強をする場所なのか

2.9月入学について

3.この時期に留学を考えていた人へ

4.まとめ

 

1.学校は勉強をする場所なのか

 

わたしには、3月からまるまる3か月間、学校で授業を受けてこなかった高校1年生になる娘がいます。

6月も2週目に入った昨日、ようやく、本当にようやく、新しい学校で初めての授業がありました。

 

まあ、とは言っても、40分短縮授業が3コマだけ。

クラスの人数を半分に制限して、さらに半日だけの学校です。

こうした措置の学校がある一方で、岩手県をはじめ東北の小中学校では、実質数日間しかお休みがなかったという学校もあるそうです。

 

こうした地域による対応の違い、あるいは私立と公立学校でのオンライン授業やサポート体制の違いに伴って「教育格差」が問題視されています。

 

多くの保護者からも「(自分の子供の)学習の遅れ」について心配するようなコメントがさかんに報道されています。

 

ところが、私も同じ保護者ではありますが、学習の遅れなんかは、心配事の二の次、三の次です。(受験生の親であれば、これはまた別でしょうが・・・)

 

それよりも、学生生活で奪われてしまった各種イベントへの参加、部活への参加、大会出場にかける歩み、新しい学校での新しい友達との出会い。

多くの大人にとっても、そんな学校生活の色々な「勉強以外」の方が、ずっと貴重で思い出に残る出来事ではなかったでしょうか。

そんな学校生活が行われないまま自宅に居続ける子供たちのことが気がかりで、何とか手を差し伸べられないか、というもどかしい思いでいっぱいだった3か月間でした。

 

これら「勉強以外の学校生活」を奪ったまま、「勉強」だけをなんとかフォローすれば、決められた学習要綱ノルマを果たせる=とりあえずはOK!のような考えが、教育委員会やメディアの主流な考えであるのであれば、非常に残念に思います。

 

学校は、勉強「も」するところだと思いますが、勉強の問題だけがクリアすれば良いというわけではないのです。

 

コロナ感染を広めないために、最大限の努力はすべきだと思いますが、それでも、子どもの学校へ通う権利は取り上げるべきではなかった・・・と私は思うのです。

 

 

2.9月入学について

 

次に、一旦盛り上がって、でも6月9日の現時点ではすでに廃案になったと思われる「9月入学導入」案についてです。

 

安倍首相が「前広に検討」という発言をして一気に現実味を帯びてきた、と思っていたのですが、多くの壁にぶつかってあえなく「今年度・来年度中の導入は断念」ということになりましたね。

私自身は、正直、教育業界の仕事をしていますので、会社の運営的には「困ってしまう」ことが多いのですが、それでも、イチ保護者として9月入学については前向きに捉えていました。

 

その理由としては、やはり「子供に失われた行事・イベント開催の機会を返してあげられる可能性があるから」です。

 

9月入学については、色々な議論や意見がありましたが、すでに実現可能性の少なくなった9月入学の是非そのものについては、ここではこれ以上の言及は致しません。

 

ただし1点だけ。
今回、9月入学の課題として挙がっていたのは「様々な年間行事をどうずらしていくか」ということが入っていたかと思います。

 

ところが、現時点では今年度の学校行事はことごとく延期や中止が決まっています。

娘の学校の体育祭は中止が決まっており、知人の学校では文化祭も中止。

 

修学旅行については中止とはせずに縮小や延期の方向で話が進んでいるようですが、このまま、なし崩し的に無期中止→受験に突入してしまう、という学校も多いのではないかと思います。

9月入学の際には問題視された行事の時期異動について、このまま今年度を突っ走る計画においては、子供たちの意思を無視して、突然中止や延期を決定してしまうというのは、あんまりではないかな・・・、と思うのです。

子供たちの声を代弁するのであれば、極端なことを言えば、

「勉強は全部自習で良いから、遠足などの行事と部活、修学旅行とかだけは全部中止にしないでやってほしい」

という感じではないでしょうか。

9月入学を推していた方々は、9月入学の大きなメリットとして「欧米の大学と入学時期の足並みが合うから」ということを言っていました。

そのメリットは、大学生(+高校生)で、留学を希望する一部の人、そして留学生を受け入れる一部の大学と企業の利便性を高めることにはつながりますが、それ以外の現在小学校・中学校・高校生として生きている子どもたちのことは置いてきぼりです。

 

今回の学校休校、そしてコロナ対策を頑張る学校の様子は報道されますが、子どもたちの視点に立った対策については殆ど議論がされてきていません。

9月入学は無理だとしても、なんとか奪われた学校生活を、子どもたちに返してあげられるように、学校教育に関わる大人たちは知恵を絞ってほしいのです。

 

3.この時期に留学を考えていた人へ

 

今回のコロナ禍でもっとも実質的に被害を受けてしまったのが、留学をしていた学生や、留学をしたいと思って計画を立てていた人たちでしょう。

多くの留学エージェントが、このコロナ禍のために倒産をしていくだろうと言われている通り、現在は留学を取りやめて帰国をしたり、留学を延期や中止しているという人たちがほとんどだと思います。

 

普段は留学を啓蒙するはずの「留学斡旋会社」のメディアでさえも、

 

・通学できる保証はないが大丈夫か

・健康を維持できる自信はあるか?

・アジア差別を受けると思うが耐えられる精神力はあるか?

・今は勢いで留学をするタイミングではない

 

というような記事をアップしていました。

 

英語教育や国際化の推進を応援している私としても、現状では本当に残念ではありますが、ワクチンが出来るまでは、あえて今留学をしなくても・・・と思っています。

あなたの留学の目的は何だったのでしょうか。

もしも語学や技術の習得が目的なのであれば、今は、国内にいても出来ることがたくさんあります。

異文化の体験が目的だったのであれば、現在はどこの国も非常事態。
異文化というよりは異質な状態です。

本来ある国々の文化体験が出来るまで、待つしかありません。

国内で出来ないこと・・・・と言えば、やっぱり現地の空気に触れて、現地の人と仲良くなって、日本とは違う文化や習慣に接することなどなど。

わー、考えただけで、わくわくしますよね!

 

・・・だけど、その体験は今、行っても実現出来ないかもしれないんです、残念ながら。

日本の子供たちでさえ、日本の学校に行けず、学校生活が送れるようになっていません。

留学先でも、今はまともに通学できない学校がほとんどでしょう。

 

近い将来、もっともっと留学生が多く日本を訪れて、多くの日本の若者たちも外国で学んでくれると嬉しいです。

ですが、コロナのワクチンが出来るまでは、せっかく留学をしても、ツライ思い出ばかりになってしまうのではないかな~、と心配しています。

 

4.まとめ

 

この「英語教育ナビ」では、新型コロナの感染拡大に伴って、しばらく新しい記事のアップなどを見送ってきました。

ようやく学校の休校が解かれ、段階的に再開し始めた今、ようやくもう一度「教育」についての発言をしたいと思えるようになったからです。

それぐらい、学校の休校措置は私にはショックで重い出来事でした。

 

学校教育と「勉強・学習」とは大きく違うものだということを、つくづく感じた休校措置でした。

話は全く変わるようですが、現在、私の住まいの近所の総合病院でクラスターが発生しています。

しかし保健所と相談した結果、クラスターの発生した外科だけが閉鎖になり、その他の科では外来も含め、そのまま病院運営を続けているとのこと。

・・・学校でも、できればこのような措置を取ってほしいです。

一人でも陽性の人が出たら全校休校!!ではなく、学級閉鎖などクラスターを防ぐ努力はしつつ、学校全体は閉めないでほしいのです。

こどもたちのためにも、どうか、これ以上、一斉休校になってしまう学校が出てきませんように。

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