元学習塾室長が警鐘!中学受験の英語導入について

 

前々回に引き続き、中学受験に英語という科目が導入されることについての記事です。

今回の執筆者は元学習塾室長さんです。

現在の小学生の親身にみてきた室長さんだからこその反対意見を、ぜひお読みになってみてください。

 

目次;

1.中学受験に英語教育を導入する背景

2.英語の試験導入で変化すること

3.中学受験の英語は、理念は共感するがハードルは下げるべき

 

1.中学受験に英語教育を導入する背景

 

中学受験に英語を導入する私立中学校が増えてきました。2019年の中学入試では、125校が英語の試験を実施しています。

この背景には英語教育を導入する理由は、2020年の教育改革が背景にあります。

日本人はもともと、中学や高校などで相当の年数を英語学習に充てています。

それにも関わらず大人になると英語に自信がない、話せないという声が多いので、2020年の教育改革では、英語科目について、大きな改定があるのです。

 

具体的には、英語の試験は読む・書く・聞く・話す、の4技能と言われるものの能力を測ることのできるテストを導入することになり、日本人が特に弱いとされている話す・聞くといった項目を強化させたいと思っています。

こうした動きに合わせてなのでしょうか。小学生のうちに、今までの中学2年生の学習内容を終えよう、というカリキュラムが始動しています。

私立中学校でも、英語教育の前倒しを前提に、受験科目に英語が導入されつつあるのです。

 

2.英語の試験導入で変化すること

 

英語の試験を受験科目にいれることで、どのような弊害が起きるかということについて、お話ししていきます。

まず、家庭への負担がかかることです。

受験科目に英語が導入されることによって、英会話や英語専門の塾に通うことが必要となってきます。

 

中学受験を考えている場合には、ほとんどのお子さんが中学受験用の学習塾に通っていると思います。

しかし、英語の指導に関しては業界としても整いきっていない塾がほとんどです。

なかには、国語の指導をおこなっている講師に、同じ文系だからという理由で指導を任せてしまっているケースも少なくないのです。

 

最初にお話しした通り、中学受験の英語は大学受験の英語教育改革を見据えているので英文法問題だけではなく、聞く・話すという技能も見られています。

ここに対して自らは文法中心の教育を受け、また聞く・話すの英語指導経験のない講師が対応しても不十分であることは予想に難くありません。

すると、英会話や英語専門の塾にも併用して通わせることになるので、家庭の出費としては大きなものになります。

 

また、子供たちにとっても相当な負担がかかります。

習い事が一つ増え、受験対策ということで宿題も増えます。

ただでさえ中学受験用の勉強で忙しいのに対応しきれなくなる可能性があるのです。

 

3.中学受験の英語は、理念は共感するがハードルは下げるべき

 

英語で堂々と意見を言える子供を育てたい。

そういった教育としての理想には共感しています。

 

英語が使えるようになることにより、表現や他者・他国の考えかたを学ぶ良い機会にもなるからです。

さらに、英語を話す能力や聴く能力は小学生までに鍛えておかないと身につくことはないという専門家も居るので、早い段階から英語学習に取り組む子供が増えることは喜ばしいことです。

 

一方で、中学受験に対するハードルは大きく上がることになったと実感しております。

学習塾に加えて英会話教室に通うための経済的な余裕が親になければ、独学での中学受験は難しいでしょう。

百歩譲って英語以外ならば参考書などで対応できるところもあったものの、英語の話す、聴くに関しては正しいのか間違っているのかをジャッジできる人間が必要となるため、どうしても指導者は必須になるでしょう。

 

もう一つの懸念点としては、子供への学習負担です。 

以前指導していた子供たちの中には毎日習い事をしている子供も居ました。

しかし、その疲弊感は集中力の欠如につながることが多く、結果全てが中途半端になってしまっているケースも見てきました。

 

大人だって仕事は週休2日。1日の労働時間は8時間が原則です。

小学生は、学校に7時間、その後の塾に3時間。休日も塾がある、という生活を送れば疲弊しないはずはありません。

 

これらの理由により、全体として英語試験の導入に対する環境を整え、ハードルを下げるべきではないかと考えています。

 

具体的には、英語試験の導入レベルを中1の前半レベルにすること。

また、会話に関しては経験値が重要になってくるため、話そう、聴こうとする意欲を試験の要点に置くなどです。

しかし、レベルを限定して仕舞えば子供たちの可能性を摘んでしまう可能性もあり、意欲だけを見るのであれば一度の試験では取り繕うことができたり、入学してからレベルの格差が生まれます。

せっかく中学受験の段階で英語の能力も含めて学力の高い子供たちを集めても意味がなくなる可能性など、懸念点も多く存在してしまいます。

 

どういった案にするかは今後さらに練らなければいけません。

 

現状では、中学受験の英語導入に対しては、安価で良質な英語教育の方法を探していくことが重要だと感じています。

このままでは、英語の学習にお金をかけられる家庭の子供が中学受験を突破するなど、益々親の経済格差が子供の学力格差につながりかねないのではないかと心配しています。

  

参考資料

https://www.syutoken-mosi.co.jp/blog/entry/entry001542.php

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